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2006年8月25日 (金)

オーディオグルメ的・元素周期表Ⅰ

Genso_1化学の専門家でなくとも、元素周期表を高校時代に苦労して暗記した方は多いはずだ。オーディオケーブルの芯線に一般的に使われているのは銅(Cu)だが、別の金属を使うことで再生音の根本的なキャラクターを決定しようというアプローチがある。私の流儀では被覆を最小限に留めるが故に、芯線の選定はファイン・ラインへの第一歩だ。

周期表には多くの元素記号が並んでいるが、あくまでケーブル芯線として利用可能な形状で、入手可能な金属が対象になる。合金を含めると選択肢は数え切れない。また大切なことだが、モノによっては人体への毒性がある。安易なフグ料理のような事態は絶対に避けねばならない。個々の毒性やケーブル使用への可否については、門外漢の私が申し上げるのは相応しくない。あくまで自己責任でお願いしたい。

オーディオ的な金属グルメという意味では、周期表の相関関係から音の傾向まで予想してしまうほど好奇心旺盛な友人、clef氏がいるので、詳細は別の機会としたいが、いろんな意味で手が出しやすい純金属は銀(Ag)だろう。素材価格も手頃だ。ただし、硫化による変色などが気になる方もあるだろう。音への影響や進行を防ぐ工夫については、追々実践編で紹介したい。

誤解を恐れずに言えば、信号系ケーブルの場合、銅は細い単線での勝負では歩が悪いようだ。径がないと力感が出ない。だが単に2φあたりの極太単線を用いるだけではカマボコバランスに陥ってしまう。多くのメーカーはマルチゲージ・マルチストランドなどの構造によって銅ケーブルの周波数特性の改善を図っているようだ。

しかし、個人の手作業ではメーカーレベルの構造精度は到底出せないので、私はハナっから複雑なケーブルは作らない。あくまでも一極あたり単線一本が基本だ。おまけに銅線はいずれ酸化皮膜を形成し電気抵抗を増す。複雑に銅線を撚っていくと手汗などが付着する心配も多い。このような点から、私が自作ケーブルに銅を使うことはほとんど無い。

銀には、物理的な不安定性がつきまとうが、オーディオ的には可能性がある。純度や径の選定がポイントとなるが、0.Xφから3.0φ超に至るまで、応用範囲が広い。フトコロ具合に柔軟に対応できる点も嬉しい。

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