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2006年8月23日 (水)

ケーブル・ブログ始まる

Silmsh1ピュアオーディオという趣味にはいろいろなアプローチがある。システムが奏でる音楽に対し、聴覚だけでガチンコ勝負するわけだから、AVと違ってごまかしが効かない。長年続けていくと耳が肥える。機材も肥える。音への飽くなき欲求を満たすため、機材を換える。ケーブルを換える。時に部屋も換える。方向感覚を失って袋小路に迷い込むことも少なくない。

私がオーディオケーブルを自作するようになってかれこれ6年になる。その出発点とは、当時のシステムでより自分の理想に近い音を出したいという気持ちだった。もちろん市販ケーブルに良い物があることは知っていたし、実際いろいろな中級~高級ケーブルと評されていた製品の購入・売却を繰り返していた。

甘かった。当時のいろいろな方々との交流を通して、線材から自作してしまう方法を知った。ざっくりと言えば、針金に糸を巻き重ねていくようなものだ。先人からお借りした電源ケーブルは圧倒的なパフォーマンスだった。秋葉原の店頭で綺麗にパッケージ化されたケーブル群が、ちゃんちゃらおかしく見えた。

では、簡単に製作できるかといえば、それも甘かった。職人的な「修行」を経た。材料の選定や入手、構造についてのアイデア交換も必要だった。この数年で自分の製作スタイルはほぼ確立できたと思うが、現在とて決してその最終形ではない。常に好奇心を持ち続け、工夫を重ねることが欠かせない。

このブログは、数あるオーディオアプローチの一つに光を当てるに過ぎない。ケーブルだけで理想の音楽再生ができるはずはない。実際、私もコンポーネントの取り替えは大好きだし、それなりの遍歴をたどってきた。別の見方をすれば、全体的なシステムのグレードが良いバランスになければ、ケーブルや他のアクセサリーのグレードアップ効果も望めないのかもしれない。

オーディオ趣味人の間では、ケーブルに凝る人たちに対し温かい敬意を込めて「電線病患者」などと呼ぶ。もちろん伝染病をモジったものだ。しかし、概ねこの呼称は高級市販ケーブルの交換に血筋を上げるマニアや市販切り売りケーブルに自ら被覆を加えて端子を加工するアセンブラーたちのことを指すのだろう。

私は一体何者だろう。

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