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2006年9月29日 (金)

極太銀線

Agac2dCS Deliusが前回のような状況なので、外した電源ケーブルを久々に観察してみた。ご承知のように、拙宅システムでは電源系は一部を除いて全て和紙・絹巻き3.0φAgで統一されている。

ご覧のように針金を曲げたような外観になる。いったん形をつけると戻ったりしないので、機器のレイアウトが決まればそれほど使いにくくはない。その点、NBSなどは地獄の苦しみだろう。小型DACなどの場合は浮いてしまうこともある。

居住空間にゆとりのあるアメリカとは違い、日本の家庭環境で曲がらないケーブルは勘弁してもらいたい。その意味で形に馴染む極太Ag線は重宝する。

+-各極線の上から単純に15φ程度のガラスチューブを通してある。音質的な阻害もほぼ感じないので、取り回し上の便宜的な理由でつけたものだ。さらに凝りたければ太いメッシュを絹糸で作ることも不可能ではないが、自分用は必要最小限のことしかしないものだ。何も被せずに絹巻き線が2本平行に走る場合もある。

これまでに和紙・絹巻ACをご覧になったり、あるいは現在お使いの方もあろう。そのほとんどは西の国か東の当方で製作されたものと思われるが、私は普通にニラコさんで入手できる3.0をACの標準としている。

簡単に音質傾向を申し上げれば、反応の機敏さ、解像感、レンジの伸び、押し出し、その他多くの点でランクアップするのが特徴と言えるだろう。もっとも、全体的に引き締める方向に作用するので、ふくよかな音にベクトルを向けたシステムに入れるとかえって痩せた感じがして物足りなくなることがある。逆に、ハイスピードで立体的な音場を求めるいわゆる「現代オーディオ」的な傾向がお好きな方には欠かせない一本となる。

Agacマリンコ製プラグを外してみると、いくぶん表面の硫化が進行しているようだ。この基本単位線は製作してから3年ほど経つので、自然の成り行きだ。絹巻層の下にも多少の褐色が見られるはずだ。しかし、以前に和紙の頁で申し上げたように、和紙マスキングテープを最内周に使用した場合だと今頃は真っ黒だろう。

ただ、これも申し上げたが、やる気があれば硫化が進行しても再度アニールすることで元の白銀色に戻る。それには絹被覆をまず解き、また巻きなおすという苦労が伴うわけだが。もっとも、音質的には硫化しているから何かが悪くなったと感じることはないと思う。

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