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2006年9月27日 (水)

しゅうへい氏インプレッション

東京有数の閑静な住宅街の一角にあるNAIT邸を訪問しました。奥様とご子息そしてお嬢様の歓迎を受け、しばらく歓談した後システムの音を聴かせてもらうことになりました。

結論を先に言いますと、NAITサウンドの特徴は、超精密な楽音表現と尋常でない奥行き感と言えるでしょう。

上流機器がディスクに刻まれた情報を余すところなく搾り出し、ロスの無いDA変換をしていることが正確無比な楽音再生に結実しています。また、プリアンプを介さずdCS社製DAコンバーターのデジタルヴォリュームにて音量調節を行うことでハイビジョン映像のような鮮明な描写能力を確保していると感じました。

ティールCS2.3はバーズアイ木目が美しい仕上げで、アイボリー系で統一されているインテリアに上手く溶け込んでいました。極厚の大理石をベースとし、スパイク支持にも入念な試行錯誤の後がみてとれます。

さて、いよいよ試聴に入ります。先ずはフュージョン系の高音質盤からスタートです。ある程度の予測はしていたのですが、音が出た瞬間、部屋の空気が一変しあまりのリアル感に鳥肌が立ちました。

よく「ピンポイントに定位する」という表現を我々はしますが、NAIT邸の楽音は直径5cmほどまで絞り込まれ音像は微動だにしません。ヴォーカル再生にかけている私は自分のシステムのセンター定位にはいささか自信があったのですが、音像は20cmぐらいになります。NAIT邸のヴォーカルはまさに口の大きさになるのです。

その後、いろんなソースを聴かせてもらいましたが、ある一定の鳴り方をしていることに気付きました。それは、スピーカーを結んだ線から後ろに楽音が定位するということです。俗に言う「後方定位」というやつですね。

視覚的な表現に置き換えれば分かりやすいと思うのですが、音の洪水のようなソースをかけた場合、拙宅では混濁のため分離せず音が団子になることがしばしばあるのですが、NAIT邸では、幾重にも重なりあった楽音が各々の画層にビシっとピントが合った状態で存在し、前後左右の距離感を正確に維持します。

驚くのはその画層の最後尾の距離です。よく「壁抜け」なんてことを言いますが、NAITサウンドは基本的にスピーカー背面のカーテンの向こうに展開していますので、最も遠い音は遥か彼方、そう冗談ではなくかるく20mほど向こうに小さく声楽が存在したりするのです。その様は、ホール1階後方の座席からステージを見下ろす距離感とほぼ一致します。

異次元再生はさらに続きます。テストCDの和太鼓をかけてみます。すると録音された部屋の広さが分かるんです。これは直接音と間接音の到達時間の差異が正確に再生されないと実現できない芸当ですが、NAIT邸ではアタックの瞬間の立ち上がり、太鼓ボディの共鳴、そして合成音が壁に当たって帰ってくる残響をとりこぼしなく再生しますので音粒が行き来する空間の広さを再現してみせます。

ここまで研ぎ澄まされた音質であれば、通常なら硬めでクールな音色となる場合が多いのですが、ジェフ・ローランドDGのパワーアンプがほのかな暖かみと色気を演出します。

そして決め手はこのブログでも度々紹介されているプラチナやシルバーと言った貴金属線に自然素材被服を施したケーブル群の効果です。音場表現の効果もさることながら、硬軟や寒暖の絶妙のバランスをとっているようです。まさにニュートラルな質感と感じました。

NAIT邸を訪問されたマニアの多くは寡黙になり考え込んでしまうことが多いと聞いています。私は平静を装っていましたが、心中は動揺しまくりでした(苦笑 自宅に戻り、NAIT邸で聴いたのと同じ盤をかけてみたのですが、数曲でとめてしまいました。

Shuhei_1完敗でした。好み云々以前にステージが違いすぎます。負けず嫌いの私は速攻で、次の一手に手をださざるをえない状況となりました。(早速その「次の一手」を投稿いただきました)

ハイセンス&インテリジェンス、「音は人なり」を改めて痛感したオフ会でした。私はNAIT邸をあらたな聖地と位置付け、今後も巡礼を繰り返し、己の音の研鑽の刺激にしたいと決意しました。

NAITさん 素晴らしい音をありがとう!!(^○^)//

しゅうへい 2006年9月26日

詳細なインプレッションを頂き、しゅうへいさんには感謝感激です。正直なところ、あまり手前味噌になるのもどうかと思い投稿は躊躇しましたが、御本人の背中押しもあり、このような形にさせていただきました。どうぞ2割引くらいでご理解ください(笑

スピーカーの向こうに音場展開する「後方定位」はある意味ティールの特質で、これが気に入って使っている部分が大きいのです。カブリツキで聴きたい方は別のSPを選ばれることでしょう。

また、Delius直結は、バランス接続の印象がよりピラミッドバランスであったためにそうしました。自作プリはシングルエンドであったためパスしました。20数dB絞っていますが、ビット落ち等の心配はほとんどないと思います。

それから、しゅうへいさんの行動力には恐れ入りました。早速、今流行りの某デジアンがお宅に鎮座しているではありませんか!!

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コメント

NAITさん 本当に全文アップしてくれてとても嬉しいです!
2割引きですって?とんでもない!あんまり褒めすぎるとウソっぽくなるのでこれでも抑えたつもりです(爆 現代オーディオのひとつの完成形をみた気分です。近く有楽町にお仲間が集結するそうですが、是非NAITサウンドを体感してほしいと思います。って奥様に叱られるかなwww

投稿: しゅうへい | 2006年9月27日 (水) 00時48分

NAITさん

素晴らしい音の様子が分かりやすく書かれていますね。
NAITさんの日々の試行錯誤の成果が全て実を結んでいるんでしょうね。
いつか僕も体験してみたいです(^^)

ちなみに長岡派?では後方定位というと
リスニングポジションの後ろ側とあらわす事があります。
スーパースワンを追い込めはスピーカー2本で
リスニングポジションの後方に音が来ることがあるんですね。
まぁ僕は一度しかそうなったことはありませんが(^^;)


しゅうへいさん

もうあれ以上良い音になると困りますよ . . . 僕が(笑)

投稿: UENO | 2006年9月27日 (水) 02時48分

NAITさん

「次の一手」画像添付ありがとうございます(^^;
とうとう禁じ手にまで手を出す始末(滝汗
一晩通電してますが、今から聴いてみますね(フフフ。。

UENOさん

上記インプレが過大表現でないことはNAIT邸にいけばご理解
いただけますよ!文責は保証します。

もうあれ以上良い音になると困りますよ・・

いやぁ、身に余るお言葉ですね(^^)
でも、関西勢としてもっと頑張らないと、東京の首領は既に
未体験ゾーンに突入してますから(コワ

投稿: しゅうへい | 2006年9月27日 (水) 06時31分

しゅうへいさん
話題のデジアンがもうデンマークから輸入完了?嘘
世の中、転落する方は速いですよね(爆
インプレ、興味深々ですね。
某所でのUPに期待してますよ。

投稿: NAIT | 2006年9月27日 (水) 12時00分

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