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2006年9月21日 (木)

魔のコーナー

Tslimオーディオのいじり所として、ルームアコースティクスは感覚的にわかりやすい分野だと思う。スピーカーユニットから放射された空気振動の振る舞いを調整するので、音の変化もダイレクトだ。基板のコンデンサ定数と再生音の関係を考えるよりは、音響調整パネル一枚立てる方がはるかに耳に分かりやすいだろう。

しかし、実際に自分のリスニング環境に体系的に音響理論を応用しようとすると、たちまち捕らえどころがなくなる。石井式ルームや定在波を回避する寸法比など、参考とすべき理論は多々あるだろうが、この手の雑誌記事は斜め読みである。多くの方の環境はモデルケースとは随分違った現実の中にあるはずだ。

拙宅も例外ではなく、生活環境と同居するリビング・オーディオである。物の位置が毎回同じであることはなく、常に何かの音響的な条件が違っている。一次、二次反射面も距離が左右非対称だし、壁の材質も異なる。初めに理論ありきの演繹的な手法は効かない。

その結果、場当たり的な対処療法が主になる。PCとテストマイクを用いた簡易な手法でF特を測定することもあれば、純粋に耳の好みで追い込んでいくことも多い。いずれにせよ、室内音響が変に感じたら原因探しから暗中模索で始めることになる。

現在の部屋も7年ほど経つので、おおよその「クセ」は把握してきたつもりだ。他のお宅では違うかもしれないが、90度に直交する壁コーナーが曲者のように感じている。ここから反射してくる音がサウンドステージの自然な広がりを阻害するように感じてならない。

既に生産完了らしいが、ASCタワースリムをコーナーに立てているのはせめてもの対処である。コーナーは曲面が良いようだ。本当は3面で作られる部屋の角だけでなく、天井と壁の2面で作られるコーナーも処理できればいいのだが、外観上なかなか厳しいものがある。

唯一の頼みの綱であるタワースリムも、ますます家人に追いやられつつあるようだ。訪ねて来たお客が、絨毯を巻いたものを立てかけていると言うそうだ。また、少しAVをかじった程度の人は、巨大円筒形サブウーファーと思うらしい。お陰でこちらは大迷惑だ。

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コメント

唯一の頼みの綱であるタワースリムも、ますます家人に追いやられつつあるようだ

私なんて、オーディオそのものが家人によって、隅に追いやられています。(TT)

投稿: VIPROSKING | 2006年9月21日 (木) 19時48分

またまた(^^;
お作りになった製品の音質確認と称して
豪快にシステム展開してくださいよ。

投稿: NAIT | 2006年9月21日 (木) 19時58分

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