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2006年10月21日 (土)

自分的・IAS(初日)

People東京インターナショナルオーディオショウを覗いてきた。朝10時の受付開始時には既に列ができていて、会場に入れたのは10時半近くだった。

全てを聴き込んだわけではないが、非常に共感したスピーカーがいくつかあった。Avalon Isis、Wilson System 8、Sonics Passion、YG Kipodが印象に深く残った。

今回は自分が関心のあるブースで徹底的に粘ることに決めていたので、大場商事さんとアッカさんで約2時間ずつ過ごした。途中、勤務時間中?と思われるスーツ姿のくる・・さんに遭遇するという嬉しいハプニングもあった。

とても勉強になったが、dCS Verdi Encore→dCS Elgar Plus→Jeff Concerto→Jeff 301と送られてきた前段をそのままに、SPだけSystem 8とIsisで交互に比較するという機会に恵まれた。クラス的には多少の差があるが、両ブランドのオーディオ観の違いのようなものを感じた。

IsisIsisの容姿は圧巻だ。3人がかりで交換作業をしていたが、幸いブースが広いのでさほど巨大には感じなかった。しかし日本の一般家庭であれが入るお宅は僅少だろう。

そのサウンドも非常に完成度の高いもので、アヴァロンSPの奏でる独特の奥に広がる空間や気品ある繊細感を高いレベルに昇華させていた。決して嫌な音を出さず、私の耳にはとても自然。アイドロンやダイヤモンドもそうだと思うが、このメーカーの上位製品はもう「使いこなし」云々のレベルではないのだろうと確信した。

Sys8これに対してSystem 8も十分に対抗できる再生ぶりだった。基本的なサウンドの性格の違いだと思うが、音が前に飛んでくるのはウィルソンの得意分野と感じた。ただ、総じて自然なサウンドなのだが、クラシックのホールトーンなどは、自分の好み的にはIsisの世界が素晴らしい。

ジャズのラッパやポップス系などの「迫ってきて欲しい」音楽はSystem 8に軍配というところだろうか。ウイルソンをアヴァロン的に化けさせることができればさぞ、と心底考え込んでしまった。

アヴァロンは初めから独自の世界が展開しているのでユーザーが入り込む余地が少なく、その世界が好きか否かで取捨選択すべきタイプのSPだろう。これに対してウイルソンはまだユーザーの入り込める可能性があるような気がする。その意味で取り組み甲斐のあるSPかもしれない。

これだからオーディオは難しい。

Passion意外に感銘を受けたのがスキャンテックブースのPassionだった。イメディア(アナログ)→コニサー→グラスマスター(球)という前段だったので、ある意味「反則」だが、生命感みなぎるが誇張感の全くない素晴らしい音楽であった。ユニットごとの箱を角度を付けて重ねて横から巨大アクリル板で挟んだ異様な容姿からは、必ず肩透かしを食らう音だろう。

アナログだけでなく、通常のCDも聴いてみたかったSPだった。

Yg_1YGでは例年の弩級クラスのラインナップに加えて小型のKipodのデモが聴けた。ユニットに妥協はなく、上位モデルと共通のものを使用。再生音もふてぶてしいほどの鳴りっぷりで堂々たるものだった。

ただし、私の印象ではYGというメーカーはソースを選ぶタイプのようで、オールマイティー的な卒のなさではなく、じゃじゃ馬がその生い立ちのようである。優秀な録音盤でないといかにも耳に痛い鳴り方をするように感じた。YGのサウンドをしなやかに馴染ませるには相当な試行錯誤が必要かもしれない。

週末にIASに行かれる方は、ぜひこれらのスピーカーを一聴していただきたいと思う。

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コメント

お疲れ様です(^^)

試聴報告、非常に興味深く拝聴しました。
ひょっとしたら、NAITさんがアヴァロン派で、
私がウィルソン派かもしれませんね?(核心

ヴォカールものは聴かなかったのですか?

投稿: しゅうへい | 2006年10月21日 (土) 19時54分

何々派というのは本当は荒っぽい分け方でしょうが、
最近は「空間の出方」を好みの評価基準にしています。
この点では、クラの割合が多い私にはAvalon的な
空間が好きなんでしょうね。

ヴォーカルものも、両者とも聴きましたよ。
Wilsonの方が飛んでくる感じは上手いのでは。
しゅうへいさんの眼前で優しくささやいてくれる女性は
どちらなのでしょうかね?笑

投稿: NAIT | 2006年10月22日 (日) 00時20分

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