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2006年10月

2006年10月31日 (火)

a girl meets BossaNova

Olivia引き続きオーディオ系統以外のブレーカを落とし、かつDENKENでクリーン電源を生成して聴いてみた。

しゅうへいさんからお薦めいただいていた、オリヴィアのボサノヴァ系のカヴァーアルバム、"a girl meets BossaNova" を最近ようやく入手したところだ。ここ数日ずっと吟味しているが、氏が「ロリ声友の会」関西支部会員であることがよく理解できた(笑

オリヴィアの声を言葉で形容するのは難しい。一言では「可憐」だが、単に若々しいキュンとした声というのではなく、どこか鼻が詰まるような感じが愛くるしい。要は「ロリ声」なのだ。元バングルスのスザンナ・ホフスの声にも似ているかもしれない。

3曲目 "feelin' so good" をかける。25小節目からマラカスやベースがアンサンブルに加わるのだが、このベースは実は何気に物凄く低い。SPの後方かサイドの壁から唸ってくるような感じで、繊細な高域がきこえてくる同じCS2.3の箱から出ている感じがしないのが面白い。皆さんの入魂のシステムでもきっと同様と思う。

ちなみに、壁がブーミーな低音でビビっているわけではない。拙宅では壁が鳴り出すような音量は出さない。オーケストラの大太鼓などでもそうだと思うが、深く沈みこむ低音は足元の空気がふわりと揺れる感じがする。DENKEN導入時にも痛感したが、中音量程度でもそれなりの低音再現が可能なのは電源の改善による恩恵である。

この沈み込みはブレーカOFFでより確かに感じ取れる改善点である。これで私が希望するような配線工事が実現できればなお良いだろうにと考えてしまう。

"a girl meets BossaNova" は概して好録音盤ではないだろうか。パッと聴きではシャラシャラした高域が耳に付くかもしれないが、クリーンに追いこんだシステムで再生すると実はそうでもないことに気付く。

これに対して、この夏リリースされた彼女のニューアルバム "Tamarillo" は残念ながらイコライジングが随分かかった平板な録音となってしまった。曲調自体はイージーでダンサブルな聴き易いものだが、シンガポールで発掘されたアジアの歌姫もコマーシャリズムに毒されつつあるのかもしれない。

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2006年10月30日 (月)

東京工業大学

Flea日曜は大岡山の東京工業大学の学祭とフリーマーケットに参加してきた。東工大だけでなく、いくつかの他大学も合同で参加しているようだ。とはいっても、ミスキャンパスコンテストや女子学生ウォッチングに行ったわけではない(^^;

自宅のごく近所なので、子供の友達の家族と一緒にフリマに出店するのがここ数年の恒例となっている。子供衣料や玩具を中心とした家庭の不用品のリサイクルになるし、彼らの間を持たせるには良いイベントだ。

東工大のフリマは面白い。ジャンクPC周辺機器やパーツも多少ながら売れる。私はG3以前のMacファンであったので、古いロジックボードやSCSI関連のパーツを出してみたが、少しさばけた。

Macパーツに興味を示していたのはほとんどが40代と見られる男性だった。時代的には彼らが30代前半のときにこれらの機種が全盛期であった。Power Macintosh 8500/9500/8600/9600などが市場を賑わせていた頃だ。

「おぉ、なつかし」と喜ぶ男性が一人いた。ジャンク出品していたグラフィックカードのこともよくご存知だった。ただ、それを使う母体Macがもうないので購入はしなかった。

私は当時20代半ばだったが、就職して間もない頃で、給料をポンポンDIMMメモリや周辺機器に投じては、その後妻となる連れ合いに馬鹿にされていた(^^;;

それにしてもPC関連は10年も経つと石器時代だ。その点オーディオは成熟しているので、古い機器にもかかわらず新たにその良さを発見することも多い。最近はデジタル化が激しいが、それでも根本的な電源周りのノウハウや古典フルレンジユニットなどは色褪せることがない。

今回は見かけなかったが、ジャンクオーディオも出品されることがあるようだ。来年は不要インシュレータやジャンクケーブルでも出してみようかと思った。

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2006年10月29日 (日)

壁内配線

Insidewall壁内配線の可能性を探ってみた。

素人目にはかなり厳しそうだ。この建物ができた施工時には、天井や壁を作る前に電気系統、空調パイプ、電話線、アンテナ線等を配線したはずだ。後からではせいぜい風呂場の天井の穴から首を突っ込んで様子を眺めるくらいいしかできないようだ。

また、要所要所がコンクリートでさえぎられていて、見通しも悪い。

プロの電気屋ならケーブル通しのいろんな小道具があるのかもしれないが、分電盤からたかが10数メートルしか離れていない壁コンにケーブルを這わせるのに多くの苦労が必要とは、何とも口惜しい。

音質的には壁内で電線の束と同居するよりも露出配線で床を延々と這わせる方が良さそうだが、聴く度にいちいち配線して通常は撤収というのも何とも不細工な家だ。かといってこの配線だけのためにリフォームというわけにもいかないし。。。

業者なら簡単にできるのだろうか。いやはや困った。

・・・

今日は、息子と娘と初代ウルトラマンのDVDを観た。かの有名なキャラである「三面怪人ダダ」は宇宙線を跳ね返す壁を除いては何でもすり抜けられる。

Dada一時間だけ、ダダになれたら。。。

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2006年10月28日 (土)

電源予備実験Ⅱ

Breaker前回に続き、オーディオ系統以外のブレーカを全て落とした状態で音を聴いてみた。今回はDENKEN無しで普及グレードのオーディオタップから各コンポーネントに電源供給した。こうすることで、ブレーカON/OFFの影響がより明確になると考えた。

試聴ポイントは、全体的な空間の立体感、高域の粒立ち、低域の沈み込み、あたりである。過去の経験上、電源の質的向上はこのような形で現れやすいと考えている。

その他の系統には冷蔵庫やPCを始め、セキュリティー通報システムや屋外ガス給湯機への配線も含まれるが、短時間だと思って全て断ち落とした(笑

結果は、予想以上に激変度が高かったと認めざるを得ない。使用したタップはBeldenのごくありきたりなタップPS-1650で、3Pコンセントが1個足りなくなったので2P-3Pプラグも噛ませるという軟弱なセッティングであった。

率直に言えば、DENKENに肉薄するストレートなA級クオリティーである。これに対して、他系統を通電したときの音はのっぺりとしたダイナミズムに欠けるE級の音に後退してしまった。

通常の生活状態ではDENKENが必需品であることがわかる。前回も申し上げたように、上流の品質にそう大きく左右されずに質の高い電源を供給するという感触を得ている。

極めて自分的な感覚スケールだが、以下に音が良かった順に並べてみたい。

【評価A】 他ブレーカOFF+DENKEN

【評価A】 他ブレーカOFF+タップ

【評価B】 他ブレーカON+DENKEN(日常的な供給方法)

【評価E】 他ブレーカON+タップ

「他ブレーカOFF+タップ」は、タップの選定やコンセントの食いつきの改善でまだまだ良くなる余地があると思うので、ひょっとしたらDENKEN無しでもやっていけるかもしれない。

しかし、問題は「他ブレーカOFF」のクオリティーは、単にオーディオ系統を子ブレーカで独立させることでは得られない点だ。通常の生活状態では何らかの干渉があるはずだ。

しかし、いちいち他系統を落とすのも家族には迷惑だ。その点では【評価B】のDENKENを使う現状のパターンでもさして変わらないかもしれない。

東電との契約ブレーカと分電盤の間で分岐してCV8sq等で引ければいいが、スペースファクターを考えると拙宅で可能なのだろうか。また、壁内ではなく床を這わせた方が音には良さそうであるが。。これができれば、恐らく拙宅至上最高の電源クオリティーになるのではと思う。

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2006年10月27日 (金)

Sharing / Asa festoon

Asa_1IASのようなオーディオショウでは、最新の話題コンポーネントを総ナメすることが最大の楽しみだが、いろんなブースでふとしたデモ盤に心惹かれることも多い。今回もそんな一枚に出逢うことができた。

リリースはもう数年前になるようだが、Asa festoonという神戸の女性アーティストが近年のJ-POPの名曲を彼女独自のテイストでカヴァーしたSharingというアルバムがアクシスさんのルーメンホワイトでかかっていた。

すでにご存知の方も多いだろうが、桑田佳祐の秀作「TSUNAMI」をアコギとピアノをバックに歌うシンプルな構成に惹かれた。軽やかなjazz調に仕立てる彼女独自の解釈センスにも共感できる。

UAにも似たhuskyでlow keyな彼女の息づかいが、絶妙にこのアルバムのアレンジにマッチしている。山手通りで午後のひとときのお茶を楽しむような、とてもお洒落なアルバムだ。

恥ずかしながら、荒井由美の75年の名曲「卒業写真」のカヴァーにはホロリとくる。

ルーメンで聴く美音とは若干異なるが、拙宅のティールCS2.3でも大変リアリティーあるヴォーカルが左右のSP間にぽっと浮かんだ。録音も総じて優秀な部類に入るのではないだろうか。

【2002 U's Music Co., Ltd. IRCJ-1025】

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2006年10月26日 (木)

10,000アクセス

Kusudama8月23日の初投稿で始まったFine Line【ファイン・ライン】も、お陰様で10月25日に10,000アクセスを迎えました。今後もタイトルに従って「細い線」のように継続できればと思います。

滑り出しはどうなるかと不安の多い毎日でしたが、反応してくださる方やコンスタントにROM静観しておられる方も多いことがわかり、継続の力になっています。

更新ペースと内容についていくのが大変、という御意見もいただきましたが、こういうタチなのでお許し下さい(^^;;

古くから言われていることですが、オーディオという趣味には、作品やアーティストの意図に思いを馳せる「文系的」側面と、電気機械を扱うという「理系的」側面があります。どちらに偏り過ぎても理想のサウンドには到達できないでしょう。

最近は機器の性能も良くなり、相応の対価を払えばポン置きでも素晴らしい音を出すものが増えたのは歓迎すべきことです。ただ、誉れ高い製品を求める努力をする方はあれど、現状の機材で手と頭を動かす方は以前より少なくなったように思います。

小手先の使いこなしでは越えられない壁があるのは当然ですが、オーディオ機材のトレードに終始することなく、ぜひ好奇心を持っていろんな比較や実験を重ねていただきたいものです。

機材は大きく重いので、理系文系に加えて「体育会系」オーディオを実践されることをお薦めいたします。

得意分野は人それぞれですが、体育会的マニア精神は見ていて気持ちの良いものです。巨大絶縁トランスを何個も並べる方、床を貫通してラックを立てる方、ジャッキで床を支える方、それぞれにオーディオマニアの気迫を感じます。

私は小技ばかりですが、今後はもう少し「手を動かして」製作編の充実を考えていますので、宜しく御指導のほどお願いいたします。地金相場が下がってくれると助かるのですが(^^;;

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2006年10月25日 (水)

電源予備実験Ⅰ

BundenDENKEN DA-7100HGを入れて以来、今のマンションで電源周りにはもう手をつけまいと思っていたが、Akimitsu君のところで電源工事によるエネルギー密度感の向上を聴いて、やはり何かできることをやってみたくなった。

オーディオ専用電源といっても、せいぜい子ブレーカで独立させた専用回路をフジクラの太いので引っ張ってくる程度しか考えられないが、それでも効果はあるかもしれない。もしそれがDENKENより良ければ、ラックが一段空くのでコンポーネントの展開も有利だ。

簡単、安全かつ合法的な予備実験として、各部屋に伸びる配線の子ブレーカを入切して音の変化を聴いてみた。今回の比較はもっとも簡素なパターンだ。オーディオ系統以外のブレーカを全て落とした場合と通常の生活状態との比較だ。

すでにオーディオ壁コンと別系統にぶら下がっている多くの家電には、消費電力に対応した直列型のEMCフィルタをいろいろ介在させて一応の対策を講じてある。

また、最終的には100V/60Hzの交流を生成するDENKENを使用しているので、理論的には音が変化してはいけないのだ。しかし、信濃やCSEユーザにも聞いたが、多くのクリーン電源ユニットは設置方法や電源ケーブルで音が変わるのでクセが悪い。

幸か不幸か、結果は激変とまではいかなかったが、感覚的に数%程度の向上があったといえるだろう。オーディオ以外の系統のブレーカを落としたとき、例えば「春の祭典」でpppからfffまで一気に駆け上がるクレシェンドなどでエネルギーのコントラストがいくぶん明確になった感がある。

拙宅の電源周りの手当てはDENKENで90%以上を達成したように感じていたが、まだ80%台かもしれない。ただ、今の状態でも神経質な比較をやらなければそれほどの違いはないとも言える。今回の比較では、裏を返せばDENKENのクリーン電源としての実力が浮き彫りになったのかもしれない。

次回はDENKEN無しのオーディオタップによる分配でブレーカON/OFF比較せねばなるまい。

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2006年10月24日 (火)

Akimitsuさんのサウンド

Fast迷い羊さん宅でのオフ会には、実は第二段階があった。

clefさんを除いて、私と迷い羊さんとAkimitsuさんは同じ多摩川水域に住んでいる。昨夜四人で飲んだ後、私はチャリでAkimitsuさんのお部屋に伺い、夜遅くまでシステムを聴かせてもらった。

彼はアコースティックラボの名機ボレログランデをFASTプリメイン、Rotel CDPというシンプルな構成で鳴らしておられる。リスニング形態はニアフィールドと呼んでよいだろう。現役の学生さんということで種々の制約はあるものの、どのような状況でも非常に的確なコメントをし、またどこにでも顔を出すフットワークの軽い奴なのだ(笑

昨年にも一度聴かせていただいたが、構成機器から想像できるサウンドを遥かに凌ぐそのパフォーマンスから、電気工学専門の彼の「正論」の部分と、オカルトやプラシボも辞さないオープンな実験マインドが微妙なバランスを保っていると感じていた。

今回の変更点は、ソニー製のスーパーツイータが追加されていたこと、ボード類やケーブルの変更だった。しかし、これらはすぐに目にとまる変更点であり、実は目に見えないサウンド強化策が今回のAkimitsuさんの音を決定的にグレードアップさせていた。

ご存知の方も多いと思うが、Akimitsuさんは「オーディオ専用電源工事のススメ」を説いているエヴァンジェリストである。とはいっても、安全を無視した手法は当然とっておらず、彼が個人的にも親しい西蒲田の出水電気さんによる電源工事を勧めている。

今回のサウンドは根本的に「筋肉質」な方向に変貌していた。ひとえに電源強化の効果だろうと直感した。Akimistuさん曰く、取り付けビスの素材選定やケーブルの這わせ方など細かい調整によるところも大きいそうだが、土台の力強さはやはり専用工事の強みなのだろう。

力強さだけでなく、私のツボでもある繊細な音場空間にも効果が大きいようである。発声に例えれば、腹筋を強化することで腹式呼吸による声帯の振るわせ方が質的に向上する感じだろうか。pppでも芯のある響きになるのだ。

既にDENKEN DA-7100HGからオーディオ電源を一括供給している拙宅ではあるが、まだやれることは多いようなので是非お願いしてみたくなった。

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2006年10月23日 (月)

迷い羊さんのサウンド

SheepIASのようなオーディオ見本市は、そのデモの規模やサウンドの練り具合を考えると、いわゆるホームオーディオとはかけ離れたものだ。その意味では完全な「他人事」である。

しかし同じ他人様のことと言っても、相手がオーディオ仲間になると話は別だ。自分のサウンドスタイルを練る上でとても参考になるヒントがたくさんあるからだ。

今日はIAS最終日であったが、二日も見ればもう十分だ。それよりも、最近お近づきになれた迷い羊さんのお宅をAkimitsu、clef両氏と私の濃い~三人で訪問した。

氏のシステムはご覧の通りのハイエンド機器ばかり。特にクラッセの弩級パワーアンプの存在感には圧倒される。上流にはEMMペア、プリはコニサー4.0、SPにはSystem 6をお使いだ。ウイルソンは導入して6年になると仰るが、じゃじゃ馬をどれだけ調教できているかが一つの聴き所だった。

出てきたサウンドには大人を感じさせるアンダーな風合いが感じられた。時間の経過と共に、基本的なトーンはそのままに寝起きからよりしっかりした音へ変化していく様子が感じられた。コニサーやSystem 6からこのような音が出てきたのは意外と言えば意外だったが、これがこの6年、氏が取り組んでこられた問いへの答えなのだろうと思った。

音楽の趣向などのお話を伺ううちに、ご自身のサウンドの目標をしっかり持っておられることが分かった。それが何かは第三者の私が語る立場にはないが、誤解を恐れずに言えば、アーティストの情熱が伝わるような再生、だろうか。

話は表面的な機械トークにとどまらない。そもそもアーティストにその曲への情熱、平たく言えば「ヤル気」、がなければお話にならないし、録音サイドにも情熱がないとそれを伝えるメディアは作れない。そういうヤル気ある芸術と媒体に巡り合うことが、再生する側の情熱を駆り立てるのではないか、といったお話だった。

物静かな迷い羊さん。周囲の目にはとてもご自身のオーディオライフで迷っておられるようには見えないが、あえてこのようなハンドルをつけるあたりも氏の哲学的な一面を感じさせる。

オーディオファイルと呼べる方々はたくさんいるが、「アーティストの情熱を伝えたい」と正面切って言える方はどれだけいるだろうか。わかってはいても普通は機器や使いこなしの話に終始するものだ。今回の訪問から、迷い羊さんの音楽に対する内なる情熱を垣間見た気がした。

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2006年10月22日 (日)

自分的・IAS(2日目)

今日も有楽町に行った。昨日のうちにほとんど回っていたので、少し気になるところを確認のため再度聴きに行った。夜には一部有志による宴も用意されていた。

DynaディナウディオのブースではトップエンドのエヴィデンスやコンフィデンスC4などが所狭しと並んでいた。聴き込むことができたのはエヴィデンスだ。オルフェウスのソース、アンプ系によって信号が送られる格好だ。

そのキリリと引き締まった質感はいかにもディナの香りであった。特にアコギやサキソフォンなどの再生は非常に生々しいものがあった。ただ、部屋がとても狭いことが不利に働いたのだと思うが、低域がどうしてもボンついたようで、ジャンルや曲によっては感心しないものもあった。

また、このモデルの基本的な性格と思うが、音場空間があまり奥に広がらないようだ。前述のアコギなど手前に飛び出してくるような音は良かったが、ホールの空間の出方には違和感を覚えた。バッフル面より前に空間を作るタイプなのか。

Lumen次に、アクシスでルーメンホワイトのジュニアモデルを聴いた。こちらは空間の出方が好みにハマった。前回リポートしたAvalon Isisにも通ずるものがある。デモもそういう性格をアピールするためか、クラシック系が中心であった。

管弦楽、器楽曲、アコギ、ヴォーカルものくらいまでは非常に上手く鳴らすSPと直感したが、ジャズ系はどうだろう。実はここの部分は聴けなかったので想像の域を出ないが、熱気やインパクトよりも優美さが得意なタイプかと思う。

Cs37私はCS2.3を長らく使用しているので、注目のCS3.7プロトタイプの音を楽しみにしていた。このユニークな容姿から一体どんな音が出てくるのだろう。デザインにも好みがつきまとうが、CS2.3/6/7/7.2の斜めに断ち落としたような台形の意匠が本当は好きなのだが。。

デモを聴いたところ、ティール特有のふわっと後方に広がる繊細な音場が従来製品よりも退化し、やや線が太いSPになっていた。実際、評論家の柳沢さんがデモをやった中でビッグバンドのジャズが良かったという、ティール通としては複雑な心境になった。。。

この点をデモ後にアクシスの室井氏に投げてみたところ、製品版(アンバーウッド標準で160万を予定)では、「ヅラ」とキャビネット背面がブラックアノダイズのアルミに変更になるそうだ。開発側も従来製品の特質であった繊細な音場空間が退化していることを把握しており、アルミによって改善を図るとのことだ。そう聞いてかなり安心したと同時に期待も膨らんだ。年末が楽しみだ。

夜の宴では、あまり多くは申し上げないが、7名ほどの非常に「濃い」メンバーで銀座へと繰り出した。オーディオトークというよりは電源工事、クロック、絹巻ケーブル、PCオーディオ完全強化マニュアルなどの話題や、謎アイテムのポータブル機での試聴が延々と続いたが、なぜかIASの話は延べ10分くらいという奇妙な状況であった。Taoさんお疲れ様でした!

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2006年10月21日 (土)

自分的・IAS(初日)

People東京インターナショナルオーディオショウを覗いてきた。朝10時の受付開始時には既に列ができていて、会場に入れたのは10時半近くだった。

全てを聴き込んだわけではないが、非常に共感したスピーカーがいくつかあった。Avalon Isis、Wilson System 8、Sonics Passion、YG Kipodが印象に深く残った。

今回は自分が関心のあるブースで徹底的に粘ることに決めていたので、大場商事さんとアッカさんで約2時間ずつ過ごした。途中、勤務時間中?と思われるスーツ姿のくる・・さんに遭遇するという嬉しいハプニングもあった。

とても勉強になったが、dCS Verdi Encore→dCS Elgar Plus→Jeff Concerto→Jeff 301と送られてきた前段をそのままに、SPだけSystem 8とIsisで交互に比較するという機会に恵まれた。クラス的には多少の差があるが、両ブランドのオーディオ観の違いのようなものを感じた。

IsisIsisの容姿は圧巻だ。3人がかりで交換作業をしていたが、幸いブースが広いのでさほど巨大には感じなかった。しかし日本の一般家庭であれが入るお宅は僅少だろう。

そのサウンドも非常に完成度の高いもので、アヴァロンSPの奏でる独特の奥に広がる空間や気品ある繊細感を高いレベルに昇華させていた。決して嫌な音を出さず、私の耳にはとても自然。アイドロンやダイヤモンドもそうだと思うが、このメーカーの上位製品はもう「使いこなし」云々のレベルではないのだろうと確信した。

Sys8これに対してSystem 8も十分に対抗できる再生ぶりだった。基本的なサウンドの性格の違いだと思うが、音が前に飛んでくるのはウィルソンの得意分野と感じた。ただ、総じて自然なサウンドなのだが、クラシックのホールトーンなどは、自分の好み的にはIsisの世界が素晴らしい。

ジャズのラッパやポップス系などの「迫ってきて欲しい」音楽はSystem 8に軍配というところだろうか。ウイルソンをアヴァロン的に化けさせることができればさぞ、と心底考え込んでしまった。

アヴァロンは初めから独自の世界が展開しているのでユーザーが入り込む余地が少なく、その世界が好きか否かで取捨選択すべきタイプのSPだろう。これに対してウイルソンはまだユーザーの入り込める可能性があるような気がする。その意味で取り組み甲斐のあるSPかもしれない。

これだからオーディオは難しい。

Passion意外に感銘を受けたのがスキャンテックブースのPassionだった。イメディア(アナログ)→コニサー→グラスマスター(球)という前段だったので、ある意味「反則」だが、生命感みなぎるが誇張感の全くない素晴らしい音楽であった。ユニットごとの箱を角度を付けて重ねて横から巨大アクリル板で挟んだ異様な容姿からは、必ず肩透かしを食らう音だろう。

アナログだけでなく、通常のCDも聴いてみたかったSPだった。

Yg_1YGでは例年の弩級クラスのラインナップに加えて小型のKipodのデモが聴けた。ユニットに妥協はなく、上位モデルと共通のものを使用。再生音もふてぶてしいほどの鳴りっぷりで堂々たるものだった。

ただし、私の印象ではYGというメーカーはソースを選ぶタイプのようで、オールマイティー的な卒のなさではなく、じゃじゃ馬がその生い立ちのようである。優秀な録音盤でないといかにも耳に痛い鳴り方をするように感じた。YGのサウンドをしなやかに馴染ませるには相当な試行錯誤が必要かもしれない。

週末にIASに行かれる方は、ぜひこれらのスピーカーを一聴していただきたいと思う。

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2006年10月20日 (金)

常時「痛」電

Meterオーディオシステムに電源を入れた直後の走り出しは、いかにも貧相な音がする。伸びがない、広がりがない、トキメキがない。仕事を抱えているとウォームアップに付き合う時間も限られてくるので、効率よく美味しい状態のサウンドを聴きたいものだ。

しかし、システム全体を常時通電し、いつでもPLAYボタンひとつ押せば自己ベストを叩き出せる状態に置くには勇気が要る。パワーアンプも大型かつ純A級になってくると電力消費が馬鹿にならない。

経済感覚は人それぞれだが、電気代だけで月数万以上になるようでは世の奥様方は黙っていないのではないだろうか。常時通電とはいろんな意味で痛いものだ。

ここ数年で私が選んできた機器の性格を見ていくと、意図していたわけではないが、電力消費に優しい方向にシフトしているようだ。単に数字上の消費電力という意味だけでなく、調子が出てくるまでのウォームアップ時間が短い機器になりつつある。

以前DACにMSB Platinum Plusを使っていたが、これは常時通電が基本だった。一度冷ましてしまうと、調子を取り戻すのに丸一日はかかった印象がある。実際、筐体はDACとしてはかなり温かくなった。天板の多くの面積が「M・S・B」の文字型スリットに虎刈りされていることからも覗える。考えてみれば、別筐体で販売されるP1000電源部を一体化したものだから納得のいく話だ。

これに対して、dCS Deliusはウォームアップの如何で音が変わるという感じはほとんどない。回路には詳しくないが、あの薄型筐体だからきっと小型のスイッチング電源なのだろう。私が感じないだけかもしれないが、Deliusのウォームアップによる音の変化量は、アンプその他のウォームアップの中で掻き消される程度のレベルのようだ。

一方、パワーアンプにはジェフロウランドModel10を使っているが、これはこのメーカーの本格的なスイッチング電源の走りとなった製品だ。概ね小一時間通電すれば八号目くらいまで調子が出てきて、二時間のうちには頂上で安定してくれるようだ。

某海外有名ブランドを筆頭に、パワーアンプの中には一度冷めてしまうと次の一週間は調子が出ないという製品もあるらしいので、私のような人間はこの手のアンプに間違っても手を出してはいけない。

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2006年10月19日 (木)

ノイズフィルター遊び

Nfオーディオという趣味は何かと堂々巡りの多いものだが、たまに面白い発見や音質の向上があると一気に楽しくなるものだ。今日は久々にそういう日であった。

先日ご紹介した各種のEMC対策フィルターで遊んでみた。これらは本格的なオーディオ用途には考えられていないが、もし美味しい体験ができれば儲けもの、という不純な動機があった。

DENKEN DA-7100HGからdCS Deliusへの電源供給は3.0Agで行っているが、ここに数種のフィルターを順番に介在させて変化を聴いた。

総じて言えば、通常の極太銀のみによる結線から劇的に向上するものはなかったが、製品ごとの傾向のようなものは感じ取ることができた。2P-3P変換プラグを使ったり、重量バランス的に不安定な固定しかできなかったことが不利に働いたとも考えられる。

とはいえ、2つの製品に可能性を感じた。

まずSanritz LNF-5Aだ。低域が一段ズンと伸びる感じで、S/Nも良く繊細なバックの音数もかなりいい。ただし、鮮度がいささか後退する気もした。このあたりはノイズフィルターの宿命かもしれない。都合上、変換プラグを噛ませたが、3.0Agの片端を直接2Pプラグに交換すればかなり使えるかもしれない。

次に感心したのがNEC-Tokin TA-2060だ。LNF-5Aのようなベースの伸びはないが、端正な音場空間を提示する感じだ。高域の化粧っ気もSanritzより少なく、自然なサウンドは秀逸。ただし、結線するために余計なプラグを2個使わざるを得ず、その分大いに損をしたと思われる。

このようなことから、固定の強度にアドバンテージがある通常の結線方法をあえて変更しようとは思わなかった。ただ、極太銀の2Pプラグ化やさらに強固な固定方法を工夫してみたい気持ちも残った。

毎度ながら、こうした変化は「ご当地限定」の可能性が高いので、他人の試聴記はハナシ半分に聞くのがお約束である。

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2006年10月18日 (水)

Power Max vs 付属AC

Cabvs2かねてから懸案だったアコリバのPower Max 5500電源ケーブルをいつものシステムで吟味することができた。繊細な空間描写を損なわずに低域の量感を増強してみたい気持ちで購入してそのままになっていたケーブルである。先日サクッと試した結果からも期待があった。

もっとも、当初の狙いはその後DENKEN DA-7100HGクリーン電源を導入したことで概ね達成されている。その意味では「休眠アイテム活用法」という観点でDENKENへの電力供給に使ってみた比較だ。上流機器への直接挿入は定番の3.0φAgに比して音が甘くなるのが予想されたので避けた。

相手はDENKENの付属AC。巷の評判では意外と評価が高い。実は私もこの付属ケーブルを侮れない一本と考えている。見た目はごくありがちな一体樹脂成型のプラグ両端で、外皮も柔らかく取り回しやすい。

ブラインドでもなく、複数人による比較でもない試聴なので、正直「主観」でしかないのはお約束であるが、結局自分が気に入るかどうかが全てなのだと思う(笑

リー・リトナー、ラリー・カールトンの最新録音盤からコダーイの無伴奏チェロソナタまでいろいろ聴いてみたが、結論から言えば付属ACが良かった。

Power Maxは、全体的な柔らかさや低域の豊かさは概ね予想通りの方向だったが、残念ながら高域に付帯音があるようだ。ハイハットなどがいくぶんシャラシャラと人工的な感触になる。もっとも、本物もシャラシャラした音なので、線引きは非常に微妙だ。

また、予想外のことだったが、空間の立体感が付属ACよりも平面的に感じられた。この付帯音と関係しているのだろうか。

端子の要因もあるかもしれない。片端のフルテックのプラグはロジウムメッキ品である。もう片方はL型のハッベル普及品だ。また、バーンインがそれほど進んでいないこともあるかもしれない。付属ACは日常的に通電されているので馴染んでいると言えるだろう。

これでPower Max 5500に「最後通牒」というわけではないのだが、このケーブルが拙宅に馴染むまで根気良く使う気もないので、付属ACに軍配アリとしたい。

付属ケーブルはローコスト品をオマケ的に付属させるのが常だと思うが、中には瓢箪から駒のような無名の秀作が隠されていることもある。いたずらに市販ブランドケーブルを漁ることもないかもしれない。

オーディオ再生と電源の関係は本当に不思議だ。言い古された表現ではあるが、発電所から延々と供給されてきた電気がなぜ最後の数メートルで音の違いを生み出すのか。考えても仕方ないが、私にとっての事実であることに変わりはない。

余談になるが、比較の際に差し替えを10回くらい繰り返して体が疲れた。「ケーブルで音は変わらない」と決め込んでじっと何もせずに座っていられたら、何と楽なことだろう。

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2006年10月17日 (火)

フェティッシュ・オーディオ

Haniwa2「フェティシズム」という言葉は世間一般では特定の性的趣向というように理解されているが、音の趣向にも当てはまるだろう。

よく言われるのが、高音フェチと低音フェチだ。「高音は理性に訴え、低音は官能に訴える」というフレーズは某評論家先生がたびたび発するフレーズだ。今一つピンと来ないが、何となく分かる気がしないでもない。

上記の二分論を強いて使えば、私は「官能に訴える高音」フェチだろう(笑 思えば、AgやPtをメイン素材とする「ファイン・ライン」の製作に取り組んでいるのも、まさにそうした音の趣向からだろう。

慇懃に響くブラスやホールの空間に音の波紋を広げるトライアングルなどはオーディオ的に私の最も好きなところだ。また、フュージョン系のバックの細かな伴奏音を掘り起こすには高域への拘りが欠かせない。

もちろん、低音に関心がないはずはない。低音の再生如何で全体的な音場のスケール感が全然違ってくるからだ。ただ、低音を「輪郭」と「量感」に分けるとすれば、私は出だしの輪郭(=インパクト)がしっかりと出れば、量感(=持続音)にはそれほど拘りがないかもしれない。

暴風の如く鳴るウーファーよりも、そよ風のようにフッとハイスピードに吹き抜ける低音が好きだ。とはいえ、ジャンルによって、あるいは曲調によって最も似つかわしい低音の在り方があると思うので、一概に決めることは難しいだろう。

友人にベースフェチがいるが、話を聞いても良く分からないほどの拘りをお持ちだ。

オーディオ・フェティッシュと言えば、デザインフェチも忘れてはならない。私は音がハマればデザインにはある程度は目をつぶることにしている。拙宅のP70+セラベースがその典型で、デザイン的にはもっと薄味なものが理想だが音が良いのでマスターリファレンス最上段を不動のポジションとしている。

しかし、大型でないといけない、小型でないといけないという方も多いと思う。あるいは、デザインのみならず音の統一感から、ムンド統一やマッキン統一など単一のブランドに拘りをお持ちの方もいるだろう。

「音は人なり」と言うが、音以外のオーディオの要素にも使い手のセンスが問われるとすれば、この趣味は本当に奥が深く難しい世界だと思う。

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2006年10月16日 (月)

悪いのは録音かシステムか

Recordシステムを追い込めば追い込むほど音の良くなるディスクと音の悪くなるディスクがあるのではないだろうか。新鋭の機器を導入したりセッティングを入念に見直した結果、思わずニヤリと顔が緩んでしまう盤がある一方で、「やはり鳴らなかった」と落胆する盤もある。

多くのオーディオファイルのお宅も同じと思うが、いわゆる「優秀録音盤」は機器のグレードを上げれば上手く鳴るものだ。恐らく拙宅もその範疇を出ないだろう。今日も「セラ・ウナ・ノーチェ」やYGアコースティクスのデモCDなどをかけてみたが、なかなかの自己満足度であった(笑

しかし、ここ数年でヴァン・ヘイレンなどは拙宅のシステムでは随分とハードロックの雰囲気を失ってしまった。高校生の頃にテープやレコード針が擦り切れるほど繰り返し聴いたものだが、年をとるにつれ優先順位は後退していく。今は生楽器が生っぽく鳴って欲しい。

冴えない再生音をディスクの録音のせいにするのは簡単だ。実際、使用機器の「忠実度」は上がっているわけだし、それによって露わになったソースの粗はこちらに非があるわけではない。しかし、個人で楽しむオーディオにおいては、結局は「らしい」雰囲気を演出することができた者が最後に笑うのではないだろうか。

記録されたソースの忠実再生というのは簡単だが、実際それが可能かも疑わしいし、例えできたとしても、音楽を楽しむという観点からはあまり御利益がないかもしれない。

ギンギンのロックは忠実度など気にせずに思い切ってファットな方向に振るべきだろう。音場の立体感など考えずに、ヌリカベのように巨大で平面的なデイヴやサミーの口元を創造したいものだ。

思えば、あらゆるディスクを上手く鳴らすシステムなどあるのだろうか。あるシステムに感銘を受けるような場合、ひょっとすると最も得意な科目の成績を見せられているだけかもしれない。また、最大公約数的なベクトルを求めれば、結局どれもそこそこに終わる危険もあるだろう。

一番手っ取り早いのは、ベクトルを異にするシステムをいくつも所有し、部屋もそれぞれ用意することだろう。自分には夢のような話だが、これが唯一の解決法かもしれない。

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2006年10月15日 (日)

Delius帰還

Repair_1Deliusが2週間ぶりに代理店から帰ってきた。紆余曲折があったが、久々にいつものラインナップでオーディオを楽しむことができた。この場を借りて、ご相談に乗っていただいたDolonさん、muimuiさん、しゅうへいさんにお礼を申し上げたい。

さっといつものローテーションでCDタイトルを聴く。特段の感想はない。悪くはなっていないが、良くもなっていないことが確認できた(笑

ひょっとしてD/A変換のソフトウェアのアップデートがあるかもしれないと期待していたが、現状で最新バージョンだったそうだ。

改めて思うが、オーディオ機器は安全な輸送のために厳重な梱包が必要で、一回の移動でもかなり神経を使うものだ。DACは軽量な部類に入るがそれでも厳重な緩衝材と二重箱の梱包も多い。

パワーアンプになると梱包のための体力も必要。スピーカーだと購入先のショップに引き取りに来てもらうか出張修理しか手はなさそうだ。幸いCS2.3は独りで梱包できる規模の製品だし、梱包材も保管しておけるくらいの量である。これがB&W801などになるとお手上げだろう。私は軽いオーディオが好きだ。

オーディオショップではない通常の運送屋が配送する場合、彼等は中身なんていちいち気にしていないので事故も起こり易い。上に物を乗せるなと注意シールが貼ってあるのに平気で重ね置きする。

引越屋は更にクセが悪い。学生バイトが適当に右から左へダンボールを投げるので、保険オプションをしっかり活用し、事後クレームも細かく行うべきだろう。現場で細かく指示を出すことも大切だ。

幸い、今のところ人生で三回しか引越をやっていないので、オーディオ機器の破損というような憂き目には遭遇していない。精密機器の移動はできるだけ回数を減らしたいものだ。

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2006年10月14日 (土)

敗者復活戦?

Ins_1何年もオーディオを続けていると、使わなくなるアイテムがだんだんたまってくる。その原因の多くは、音の趣向が合わない、システムの設置変更、あるいは上位製品へのグレードアップ等で使わなくなるものだと思う。

メインコンポーネントやブランドケーブル、あるいはちょっと値の張るアクセサリーは下取り交換やオークションでのリセールが効くのでそれほど蓄積しないものだ。しかし、ふるいにかからなかったアイテムはどうだろう。

拙宅の例で言えば、セッティング小物がこの部類に入る。鉛インゴット、黒檀ブロック、御影石、真鍮円錐、J1青などを持て余している。場所を取らないので積極的に処分する必要はないが、もう一度陽の目を見せてやりたい気持ちがある。

ここ数年「敗者復活戦」をやっている。前段機器には常にサジ加減をみながら異種素材を組み合せて効果的な設置法を考える。P70にはセラベースがすっかり定番になってしまったが、DACやプリには設置による音質改善の余地が大きいと思う。

お約束だが、私の音の趣向は解像感、繊細感、S/N、立体感などを重視した誇張のないナマ楽音、とうところだが、言うだけはタダだ。また、細密な設置法を矮小化する方もいるが、このベクトルで音を煮詰めていくには避けて通れない分野なのだ。

気に入っている組み合せは、木・金属・ポリマーの三種混合だ。何でも混ぜれば良いという単純な発想でもないのだが、真鍮円錐をスパイクとし、山本音響工芸の黒檀スパイク受けでホールド。機器との設置面とラック棚板との設置面はJ1青でガタ取りと傷防止を兼ねる。

真鍮の分量にもよるが、概して悪くない感触だ。真鍮の代わりにガラス系、水晶系、アクリル系でも面白い。高域の減退感があるようなら、J1は厚紙でも良い。ちなみにJ1製品はナスペックさんが米国から輸入していた頃の製品を推奨する。

さらに言えば、真鍮の部分を中重量機器用のNaok氏インシュレーターと置きかえ、黒檀スパイク受けを機器側に設置すると、いわゆる「現代オーディオ」のベクトルではトップレベルのアイソレーションシステムになる。

再利用をいろいろ試みてきたが、鉛インゴットだけは持て余している。極厚チークスタビライザーにすっかり音質的な勝負で敗北したからだ。TGメタルは重いだけの金属塊となってしまった.....

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2006年10月13日 (金)

電池というオアシス

Battご存知の方も多いと思うが、オーディオ機器を駆動するバッテリーの種類で音質もかなり変化することが知られている。

ポータブルオーディオ用の汎用電池なら単三だろうが、簡単かつ安価に入手できる電池はマンガン、アルカリ、ニッケル水素、オキシライド、エネループあたりだろうか。ニッカドは環境への配慮から大手の日本製は見なくなった。ただ、中国製スーパーニッカドは環境問題どこ吹く風と言わんばかりに健在だ。

ニッスイは渋めの音質でニッカドは陽性で勢いが良い。これは電池の放電特性によるところが大きいのではないかと思う。ニッカドは内部抵抗がニッスイより低いので瞬間的に取り出せる電力は大きいのだ。

放電容量は2000mAhなどと表示されるが、これは放電時の電流と終止電圧に至るまでの時間の積なので、放電容量が大きければ持続力はあると言えるが、手放しに喜べるわけではない。

この点、オキシライドは万能だ。初の有人グライダーを単三160本で飛ばしたのがこのパナソニックのオキシライドだ。オーディオ的にも解像度が高く瞬発力も高い。

バッテリー駆動は何もポータブルだけの話ではない。どんどん質が低下していく商用電源ラインから混入する種々のノイズからサウンドを開放してくれる最後のオアシスがバッテリーの泉なのではないだろうか。

メンテナンスや容量の問題からあまり例は多くないが、これまでもバッテリー駆動をプリやパワー初段に取り入れた製品がテクニクスやマランツあるいはジェフロウランドに存在したし、J1 Projectにも鉛シールドバッテリーを搭載した巨大電源ユニットPPR-100がある。残念ながらJ1のパフォーマンスは自分では確認していないが、clef氏の話では驚異的なS/Nだったらしい。

拙宅でも、NAOK氏のご協力を得て改造したテクニカルサンヨー製のバッテリー駆動プリを長年使っている。最近はDAC直結のためにバイパスすることがあるが、オキシライド16本で動作させる電池駆動のS/Nは良好だ。内部配線のAg化と相まって、介在物の存在を忘れさせてくれる。

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2006年10月12日 (木)

皿回しオーディオ

Dishオーディオも円盤の時代はもはや風前の灯なのか。街に連れて出るポータブルオーディオの世界では現実にそうなってしまった。猫も杓子もiPod。かつて熱烈なマッキントッシュファンであった自分には今のアップルコンピュータの状況に対して複雑な思いがする。

そんな時代の潮流に反して、私は「皿回しオーディオ」を携帯している。ふと立ち寄ったCD店で買ったタイトルを早速聴きながら移動したいからだ。CDウォークマンは未だに必需品である。

世代的な行動パターンもあるのだろうが、音楽ソフトは店であれこれ手にとってジャケを眺めながら選びたいと思う。ダウンロード購入というのは私のような世代にはしっくりこないのかもしれない。もっとも、CD時代のジャケ鑑賞は、LP時代のそれに比べればインパクトは皆無に等しい。

イヤホンにはBang&Olfsen A8を長年愛用している。そのスタイルには賛否両論あろうが、オーディオテクニカなどがかなり酷似したデザインの製品をリリースしていることなどからも、そのデザインの先駆性が見て取れる。

音ヌケも良く、CDP側のバスブーストなどを併用することで、イコライジングのかかった音ではあるが楽しい音を聴かせてくれる。ストイックに攻めるならイーディオさんが扱うEtymotic Researchのイヤースピーカーだろうが、その特殊な装着形状から自分の歩みの骨伝導が響くのが嫌で敬遠している。

皿回しオーディオが瀕死の状態なのは本格的なピュアオーディオも同じかもしれない。私はのめりこんでいないが、PCをトランスポートとして使う方も一部で増えているようだ。音質的に利点も多いらしい。ネットダウンロードと相まって、ますます前段はPCという時代になるかもしれない。

エソテリで重い皿を回しているようでは時代に取り残されそうだ。

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2006年10月11日 (水)

1+1≠2

Math_2新しいケーブルや機器を試すたびに思うのだが、オーディオ再生音に公式があるとすればそれは決して「1+1=2」にはならないだろう。上手く狙いが的中すれば2以上の成果が出るだろうし、逆に元の1より悪い結果になってしまうことも考えられる。

先日Power Max 5500を試したときに感じたのだが、同じ性格のアイテムで相乗効果を狙うのか、異なるベクトルのアイテムでブレンド効果を狙うのか、難しいものがある。そこが自分流のサウンド作りの妙であるとも言える。

拙宅のシステムの場合、メイン機器から小物までラインナップは立体感や定位を重視した高解像度・高S/Nのアイテムで、あと一サジ多ければ冷血で緊張感を強いる負のエリアに入ってしまうものだ。

しかし、そういうギリギリの線でなければ得難いサウンドがあるのも事実で、そのライン上をやじろべぇの如く右に左に揺れながら七転八倒してきたのが自分のこれまでの遍歴である。

私と同様の趣向をお持ちの方も少なからずいらっしゃると思うが、安易なブレンド手法はお勧めしない。というのも、1を足したはずなのに結果が1以下に終わる場合が多いと思うからだ。

こちら方向に追い込んだシステムは、例えれば澄んだ湖水のようなものだ。そこにインクを一滴落とすと僅かでも濁りの影響は大きい。白い絵の具は何かを混ぜると元の白にはもう戻らない。綺麗に揃った和音ほど僅かでもピッチがずれていると気持ち悪い。

ラーメン通には怒られそうだが、表面にラードや胡麻が浮いた視界5mmの味噌やとんこつスープはたまには美味しいものだが、味作りの哲学が正反対と言えるかもしれない。

経験から言えば、私と趣向を一にする方は、安易に違うベクトルのアイテムを混ぜてはいけない。あくまでも高解像度・高S/Nの相乗効果を狙う中で、妙な誇張感のない自然で生々しい再生音が出てくることに期待をかける。

ただ、そういうアイテムは希有であるし、あっても高価な場合が多い。自分が出会った中で非常に共感したのがセラベースだ。インシュレーターのくせに馬鹿高いが、作り込みも良く、そのパフォーマンスからも導入せざるを得なかった製品だ。

最近、友人でオーパス使いのF氏もセラベースを導入したとのことだ。ご本人曰く「もっと早く知っていれば」と後悔されているようだった。ダイナ島田さん店のユーザーレビューに書いておられるのでご参考まで。

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2006年10月10日 (火)

オーディオショウを横目に

Kaikan_1この金土日はハイエンドショウ東京が開催されていたのだが、家庭や幼稚園の行事で一日も覗くことができずに終わってしまった。昨年はIASと重なっていたので効率良く回れたのに、と歯がゆい気持ちが残ったが、まぁ仕方あるまい。

いつか両手フリーハンドで趣味に全力投球するのが願望だが、そうなったらなったで失うものも大きいのかもしれない。人生なかなか一筋縄ではいかないものだ。

東京交通会館の上階のアレであるから、価格的にも製品規模でも弩級の機器が並ぶIASとは違って、アクセサリやケーブル類もたくさん展示されていたと思う。逆にそういう住み分けが面白いと思う。

私のような空間の繊細感や立体感を求めるマニアにとって、今年の目玉は何だったのだろう。昨年はクボテックの圧巻「目玉おやじ」スピーカーが意外にも誇張感のない素晴らしいサウンドだったことが記憶に残る。また、アクセサリや電源小物をclefさんたちと触って遊んだ。

ハイエンドショウ東京のリベンジは次週のIASで討とうと思う。幸い20日からドップリ浸かることができそうだ。マニア連で夜の宴も企画されているらしいのでとても楽しみにしている。

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2006年10月 9日 (月)

Power Max 5500

Pm5500三連休の中日。娘の幼稚園の運動会も快晴の中、無事終了。全国のパパ・オーディオマニア諸兄も同様の一日を過ごしたのではないかと想像する。

ケーブルを整理していて見つけたのが、アコリバのパワーマックス5500という切り売り電源ケーブルだ。今年前半に製造終了になったそうだが、以前から購入して放置していたものだ。

安かったので衝動買いしたクチだが、リールの最後の中途半端な長さだったらしく、実測1.5mモノを1m価格で購入してあった。オヤイデや大雄電線が製造に関っている模様。お世辞にも品の良いシースカラーとは言えない。

暇にあかせてマリンコの無メッキプラグを装着。あいにくDACが入院中なので本格的なテストとはいかないが、P70のデジタル出力を普及MDプレーヤーのDACに入れて「連休中の応急システム」とした。これでもオーディオができないよりはマシだ。

P70に挿して3φAg線と比較してみた。極太銀がガッチリ引き締めて音を立ててくる方向であるのに対し、PowerMaxは水道の蛇口を開放したような感覚。量は多いが緩いというか太いというか、これはこれで悪くはないかもしれないが、AC系が銀統一された拙宅システム向きのベクトルではないようだ。

次に電源ユニットのDENKEN DA-7100HGに装着。これは悪くない。緩慢な方向にシフトするが、上流機器に挿した時ほど後退した感じがしないのが良い。適度なブレンド感があり、繊細かつキリッとした部分と量感豊かな部分の双方が感じられる。

御茶ノ水のとあるショップのブログでPowerMaxの生産完了を惜しむ声が聞かれたが、なるほどこういうことかと思った。それ自身で音が完成してしまう製品ではないかもしれないが、組み合わせで生きてくるタイプなのだろう。Delius退院後に本格的に試してみたくなってきた。

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2006年10月 8日 (日)

オーディオはお天気屋?

Rain金曜の東京はかなりの雨だった。全国的に鬱陶しい天気だったようだが、オーディオ再生の良否と天候は意外に関係しているのかもしれない。いや、天気が自分の気分を左右して音に対する印象を変化させると言うべきだろうか。

雨の日の音は好きだ。何となくしっとり落ち着いた感じがする。アンダーな曲調でむせぶように鳴くチェロや、大人の心の機微を歌うような女性ボーカルがいい。酒と肴を傍らに聴くオーディオと共通点があるかもしれない。

逆に快晴の日は、縦の線が揃った管弦楽やバルシヴなジャズ・フュージョン系がハマる。しかし、あまり天気が良すぎると、今度はオーディオを止めて外に出たくて集中力を失うので考え物だ。

湿度とスピーカーユニットや木製キャビネットとの間に因果関係があるのだろうか。その意味ではキャビネットにXマテリアルを使用したウイルソンや金属の鎧をまとったYGなどは、湿度による音質変化が少ないのではないかと考える。

精神医学が聴く側の気分と音の印象の関係をいつか解明するかもしれないが、このような日常的に感じることを、自然の中で暮らすことを止めた現代人はかえって特異な現象と見るのかもしれない。

気分で音の印象が少なからず変化するならば、機器の試聴やアクセサリー類の吟味も気をつけないといけないだろう。快晴の秋葉原では、プラシボ効果で余計な衝動買いをしてしまうかもしれない。

また、俗に言う「調子の上がらない日」や「スランプ」の間は、あまり新しいものには手を出さないのが懸命だろう。気分が再び高揚するまでじっと現用機器と向き合ってみると、実はそれまで気づいていなかった美点が現れるかもしれない。

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2006年10月 7日 (土)

ご近所

Manshon集合住宅での本格的オーディオ再生は、ご近所にかなり気を遣うものだ。東京の人はあまり感情を表に出さないので付き合いやすい面も多いが、拙宅から出ている音をどれくらい気にされているかもよく分からない。お互いの限度を探り合う「心理ゲーム」のような側面があるかもしれない。

この点では大阪人はもっとストレートだろう。とはいえ、あちらで集合住宅に住んだことはない。私が暮らしていたのは周囲に余裕のある戸建てなので、ご近所といっても爆音で聴かない限りは文句は出ない。

マンションに暮らしてみて気になるのは、隣宅の声の大きさよりは、上階の床からのゴツンとくる衝撃だと思う。ということは、拙宅の床が五月蝿いと階下にもご迷惑だろうと思う。

自ずと床が響かないように配慮することになる。その結果、スピーカーは前回申し上げたような設置方法に落ち着いた。これに加えて、システムを敏感に研ぎ澄ますことで、浴びるような音圧を出さずとも音楽的にもオーディオ的にも満足のいく再生が得られるように努力してきたつもりだ。

一般によく言われることだが、ご近所とはちゃんと愛想よく挨拶を交わせる間柄になっておくと何かと都合が良い。幸い、管理組合の役職を通じて隣近所とは上手く付き合いができているようなので、オーディオも気がねなく楽しめている。

また、似たような世代のご家庭も多いので、子供同士が友達であるケースも多い。そんな子供たちがタワースリムを見て面白がっていたが、家に帰って親には何と言っているのだろうか。気にはなるところだが、少しでも「顔の見える隣人」になれれば成功だ。

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2006年10月 6日 (金)

EMC対策あれこれ

Emc_1家庭内にコンピュータ制御機器が氾濫して久しい。程度の差はあれど、これらの機器はEMIやRFIをばら撒いている。またオーディオ機器自体も高度にコンピュータ制御される時代なので、EMC対策はオーディオにとって一層重要性を増している。

しかし、ノイズ対策一般に言えることだが、何がどう効くかはやってみないとわからないものだ。理論は明快でも自室で効果が上がらなければ意味がない。また、私のケーブルはほとんどが音ヌケを重視した和紙・絹被覆のノンシールドなので、理屈が矛盾していると思われるかもしれない。

オーディオではお約束だが、どんな対策でも「結果」を出せるかどうかの基準はデータではなく、全て聴き手側の音の「好み」なのかもしれない。

とはいえ、聴感上のS/Nを上げて「好み」に近づけるべく、電源ラインを通して混入してくるノイズ対策には気を使っている。拙宅では分電盤からオーディオ専用系統を取っていないので、種々のラインフィルタをツマミ食いしてきた。

これらはオーディオ機器の壁コンに使うのではなく、周囲の家電のコンセントに挿している。ビデオ機器、PC、トイレ便座などだ。なお、消費電力の大きい冷蔵庫やエアコンについては、大容量の製品を使用している。

投稿写真にあるのはSanritz製、NEC-Tokin製、NTT-AT製だが、周波数帯域や抑制レベル、あるいは外部アースの必要性について、それぞれ特徴がある。中でもNTT-ATのノイズ雷サージプロテクタはオーディオ機器への転用で話題になった製品だ。私自身も以前にMSBの電源をこれを介して取ってみたが、一定の好ましい効果を確認した。

黒いSanritzフィルタSFU-005は内容的にNTT製の2Pプラグ仕様と考えてよいが、外部アース不要だ。NTT製の中身はSanritzが供給している。2Pコードの出たSanritz LNF-5Aもアース不要で、スペック的にはインバータノイズに照準を合わせてあるという。NEC-Tokin TA-2060はアース推奨のようだ。

NTT製以外についてはオーディオ転用はまだやっていないが、DACなどの前段機器に直接使うと面白いかもしれない。瓢箪から駒だと安価で楽しそうだ。ヒドラだトラペだと騒がずに済むかもしれない。Deliusのメンテが済んだら実験してみよう。

EMCの話題が出たので、PLCについて文句を言っておきたい。先日、総務省の審議会がPLC解禁をOKしたのは記憶に新しいが、ノイズ対策が騒がれる一方でノイズをばら撒く技術が認められるのは変な話だ。光などの確実かつ高速な通信インフラが先行しているので、PLCは始まる前から既に終わった技術と思うのだが。

推進してきたメーカーはとりあえず「解禁」を既成事実とできたのだから、あとは「名誉ある撤退」の道を探ってほしい。実際には市場にPLC製品を投入することなく、静かにこの技術を葬ってほしいと願っている。

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2006年10月 5日 (木)

オーディオ一家?

Famsmall拙宅には娘と息子がいるが、下の坊主の方はまだ幼稚園にもあがっていない。しかし、父親の素行を意外によく観察しているのかもしれない。

最近、自分の体ほど大きい種々のオーディオ装置が、音楽を聴くためのものであることを知っているようだ。私が何かを弄るたびに「おんがくきくのぉ?」と尋ねてくる。

坊主のお気に入りは、もっぱら和太鼓やドラムスなどの、いわゆるオーディオ的なインパクトを狙ったソースだ。中でも昨年のインターナショナルオーディオショーでYGのブースで社長自らデモンストレーションしていたCDの和太鼓トラックが好きなようだ。

いつか中学高校くらいになったら、高域が低域が、と知ったようなコメントを並べてくるかもしれない。

他にも面白いソースがあるのだが、あまり首を突っ込まれても困るので、適当に誤魔化してティールではあまり聴かせないことにしている。幼児にデリケートな装置は見せないのが鉄則だ。壊れてからでは遅い。スピーカーユニットのセンターキャップに「目潰し」を食らわされてはたまらない。

そのような配慮から、拙宅のスピーカーには一定の防御策を施してある。バッフル面には薄手のMDFボードをあてがった上で皮製カバーをかけている。大げさと思われるかもしれないが、転ばぬ先の杖だ。

自分の娘と息子には今までもいろいろ言い聞かせているのである程度は安心なのだが、危険なのは家に遊びに来る「オトモダチ」である。彼らは防犯ベルや消防センサーを誤爆するだけでなく、様々な調度品を触ったり壊したりするからだ。

壊されてから親に対して「これ\x,xxx,xxxするのですが......」とも切り出せないだろう。

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2006年10月 4日 (水)

アキバ雑感

Akiba数週間ぶりに秋葉をナメてきた。かつての電気街がPC、ゲーム、アニメを経て、エロ・風俗の街へと変貌しつつあることはご承知の通りだ。かつて通りの四つ角には家電店が並んでいたものだが、今やコスプレからボンデージ用品まで、少々マニアックな店が表通りに顔を出しつつある。

JR駅前でメイドルックの販促嬢と会話を交わすのは、遠くからアキバ見物に来た若者たちだ。女性見物客もすかさずデジカメでそんなシーンを収めている。その十数メートル向こうでは、相変わらず違法な複製版画販売を続ける別の女性販売員がいるからクセが悪い。地震や津波被害者支援の署名もカネを要求されるので無視だ。

そんな中を抜けて、パーツ屋の路地に入る。お馴染みの小沼でプラグを眺めていたら、ふと気付いた。最近オーディオアクセサリー誌などで「サウンド・クオリティー・アイ」なる小物メーカーが発足したのを見たが、SQIのRCAプラグEXC-RP04Gは小沼製の1本\750のRP-137と同じではないだろうか。この型番はかつてコレットチャックのカバー部は金色ではなく銀色であった。

もちろん推測の域を出ないわけだが、これまでのケーブル製作で何十個と手に取ってきた小沼プラグなので、かなりの確信がある。これは是非SQIを購入せねばなるまい(笑

SQIによれば、液体窒素を使用したクライオよりもアリガタミが違う「エクセレントクライオ処理」を施したプラグだそうだが、EXC-RP04Gは4個で¥6,300する。小沼モノ4個の倍以上の価格だ。

音を聴いてみないと何ともだが、この手の「処理」であまりいい話を聞いた試しがない。クライオ自身が筋の悪いものとは決して思わないが、過去にも例があったように、いかがわしい商法に利用され易い技術であることは確かだろう。手頃なパーツを特殊処理云々と謳って高値販売するのはよくある話だが、最近でも売れるのだろうか。

余計な寄り道をしてしまい、5555に立ち寄る時間が減ってしまった。今更だが6Fのアバンギャルドをちょい聴きさせてもらった。女性ヴォーカルが手前にポッと浮かぶように鳴っていた。その形状から受ける印象に反して肩透かしを食らうのが面白い。ただ、上手く鳴らすジャンルは特定されるかもしれないと感じた。

本当は横の部屋のYG Anat Referenceも聴きたかったが、時間切れとなりオフィスに向かうこととなった。

YGは今月の有楽町インターナショナルオーディオショーでもまたインパクトある音を楽しませてくれるのだろうか。今回は一般的な家庭にも入るサイズのジュニアモデルも披露されそうなので、よりYGサウンドをを身近に感じることができそうだ。

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2006年10月 3日 (火)

足元にご注意

Flcable言うまでもないことだが、オーディオシステムにはケーブル配線が必要で、その一部は必ず床を這う。ライン系は機器間の距離も短く、空中配線が可能だが、電源系とスピーカーケーブルはどうしても配線距離が長くなるものだ。

正直、とても目障りである。かなりのオーディオ・ヲタクである私自身が見ても、目障りだ。機器が増える度に少なくとも電源1系統は増えるので、計画性をもってシステムを発展させないととんでもない事態に発展しかねない。家内の不平はもとより、子供がつまづいて怪我でもしたら目も当てられない。

試聴室のようなレイアウトを展開できれば良いのかもしれないが、リビングで音楽を聴く環境ではなかなかそれも許されない。また、拙宅ではオーディオの他にも8DFB等の高周波同軸を屋外から数系統引きこんであるので状況はさらに厳しい。

では、オーディオケーブルをまとめたり、壁を這わせたりすれば良いかと言えば、概して音が悪くなるようだ。自然なカーブでケーブルに機械的ストレスをかけずに、最短距離で到達するのが理想的だと思う。

センターラック配置は比較的スッキリまとめる方法かもしれないが、音場の展開を阻害しがちだ。特に自分は奥行き重視なので左右のSP間には何も置かないセッティングにしている。背の高いラックが中心に来ると、音像の絞込みが乱れるし、前に出てきてしまう。ラックはあくまでもリスニングポジションのサイドに置きたい。

いろいろ熟慮した結果、オーディオを聴くときにだけスピーカーケーブルがリビングを縦断してパワーアンプに繋がるスタイルとした。そうすることでSPケーブルを延々と部屋の周囲を這わせた場合と比べて距離を4mと短くできた。また、長い伝送経路の途中で電磁的な障害を受ける危険も減る。

以前にもご紹介したが、SPケーブルにはしなやかで取り回しの良いSony Music Studio Cableを使用している。ここが3.0φAgだと、どうしょうもない事態になっていただろう。もっとも、極太銀単線ならどういう再生音になるかは興味深いが、知らぬが仏かもしれない。

多少の面倒を背負うことになったが、音質的な妥協をせずに比較的スマートな生活空間を確保している。こうした環境でヴィジュアルも手がけている方々はどのようにパフォーマンスと生活空間との妥協点を見つけているのだろうかと興味深い。

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2006年10月 2日 (月)

侮れないコンセントベース

Tik自分のサウンドを仕上げるにあたっては、アクセサリー類の吟味はかなり重要だ。

こう言ってしまうと、本丸のコンポーネントを軽視したアクセサリー偏重主義だと揶揄されるかもしれない。だが、ここで話の対象としているのは「サウンドの核」を構築し終えた方々、それもその核となる機器群をとことん使いこなしたいと日々精進しておられる愛好家なのだ。

このような段階の愛好家にとっては、音のディテールやニュアンスは大きな問題だ。以前にも申し上げたが「微変は激変」なのだ。自分の趣向に合うと見込んだ機器を揃えたら、とことんディテールの仕上げに邁進すべきだと思う。そのプロセスなくしては到達できないステージがあると思う。

そんな小道具は、ヒューズ1個から音響調整パネルまで、数え切れないほどの商品が溢れている。今回取り上げたコンセントベースも、私のサウンドの仕上げには欠かせない存在だ。他のお宅での結果は保証できないが、クリーンで広大な音場空間を好まれる方にはお勧めできると思う。

このブログにもしばしば登場されているしゅうへい氏ルートで切り出してもらった極厚チーク材ベースを何年も愛用している。桜材でも製作していただいたが、勢いは良いものの、全体的な質感が元気良く荒めであった。これに対しチーク材は繊細に伸びる高域とずっしりと彫りの深い低域が特徴だった。

当時の結論では、CB-1のような金属のコンセントベースよりも、非磁性体である黒檀やチークなどの密度の高い木材が好結果であった。以来、システムの大元の電源コンセントにはNaok氏による純銀コンセントとしゅうへい氏のチークベースを愛用している。

ただし、加工には注意が必要だ。想像以上にドリル刃を傷めるようである。柔らかい手触りなのだが加工してみると硬いという、不思議な木材だ。

なお、投稿写真の一番上は桜材で、その下がチークだ。また、コンセントベースの下に写っているが、チーク材は機器の天板が鳴く場合のダンプ材としても重宝している。何年も経って気づいたのだが、P70の天板は意外に鳴いていて、メタリックな共鳴音を発しているようだ。

チーク・スタビライザーは鳴きは抑えるが決して高域を殺さない絶妙なサジ加減がある。この点で極厚の防振ガラスとの共通点があるかもしれない。

また、拙宅ではお約束だが、ガタ除去の緩衝材には厚手の手漉き和紙を使用している。

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2006年10月 1日 (日)

しばしお別れ

SibasiかくしてDeliusが大場送りになった。先方からは背面AC端子は「埋め込み式」なので多少のぐらつきはあるとの見解を受けていたが、どうもここまで動くとおかしいと思った。

何日くらいかかるのか分からないが、一度見てもらうことになった。PSE検査、認証取得、ソフトウエアVUP(古い場合)もセットのメンテナンスだ。しばしのお別れだ。

昨日、最後にシステムを聴いてみた。実はしゅうへいさんが訪問されたときと比べると、種々の事情でケーブルのラインナップを変更している。デジタルはZaolla AES/EBUをデュアルで、ラインはモガミXLRである。

今ひとつ音に生彩がない。中域から下は特に不満はなかったが、やはりオフ時のように和紙・絹被覆の貴金属線を使わないと上方向の伸びきり度が不足している。音の粒子も大きめな感触だ。

どうもまた1ペア新規に製作せねばならないようだ。DAC入院中はオーディオが聴けないので案外良い暇つぶしになるかもしれない。

ところで、そのしゅうへい氏と言えば、例のデジタルアンプeARは止めたという話だ。ドライブ能力の凄さに疑いの余地はないが、Classeの色気や癒しサウンドには及ばなかったらしい。「次の一手」は振り出しに戻ったそうだ。

拙宅の場合を含めて、オーディオシステムは使い手のこだわりや信条で固められている場合が多いと思う。機器の能力に拘わらず、好みに合わない物を拒むのは、あながち悪い選択ではないのかもしれない。

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