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2006年12月25日 (月)

日本的クリスマス

Santaこの投稿を書いている現時点では24日のクリスマスイヴである。日本のいわゆる「クリスマス」といえば圧倒的に24日にスポットが当たっているように思う。

大半が仏教徒である日本人にとっては、クリスマスに宗教的な根幹はない。イヴといえば、カップルにとっては少し気の張るお店で過ごす夜だし、小さい子供にとってはお楽しみのプレゼントがもらえる晩である。要はコマーシャリズムとの連関だ。

昔、アメリカのウィスコンシン州というのんびりとした土地で暮らしていた。冬の冷え込みは北極さながらで、マイナス15度は軽い。巷のニュースといえば、今日はどこそこの屋根が雪の重みで落ちたとかいうような土地柄だ。

そこでのクリスマスは明らかに25日が主役だった。ある年、友人のファミリーにイヴの夜に教会のミサにゲストとして連れて行ってもらった。翌日は日中のミサに通い安寧な気持ちでゆっくりと家族で過ごすのがキリストの誕生を祝う本来のありかただそうだ。

24、25とゲストに迎えてもらい、ごく平凡なアメリカの家庭のクリスマスを体験させてもらうことができた。窓の外にしんしんと降り積もる雪がそうした平穏な気分を自然と引き出してくれた。

これに対して東京の25日といえば、売れ残りが予想されるケーキその他をタタキ売るコンビニの光景がすっかり風物詩になってしまったようだ。これではサンタもキリストもかわいそうだ。刹那的な欲を24日に満たせばハイサイナラ~というのも、あまりといえばあまりである。

もちろん、サンタクロースの贈呈行為とクリスマスを結びつけたのはアメリカ自身なのだが、宗教的な本筋をキープした上での+αだと感じている。宗教観の異なる日本には商売の部分だけが逞しく息づいているようだ。

オーディオに話を移すと、最近では内外の多くのアーティストがやる「クリスマス・アルバム」は大嫌いである。コマーシャリズムとの連関がプンプン臭うからに他ならない。

なぜクリスマスだからといって猫も杓子もCDを売らねばならないのか。そんな曲の全てを否定するつもりはないが、タイミングはバラバラでいいからアンタ達が全身全霊を込めてリリースした音楽を聴かせてくれと言いたくなるのもこの時期である。

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