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2006年12月13日 (水)

ぬくもり

火曜日の東京は鬱陶しい曇り空。部屋にも子供のエンタテインメントのために大きなクリスマスツリーがセットアップされているので、いつもの音場空間が出にくいコンディションとなっている。

Wineこういうときはキレのある立体空間は諦めて、ちょっと昔の録音を聴いてみた。何年か前に亡くなったのが惜しまれるが、グローバー・ワシントン・ジュニアの名作「ワインライト」を久々にかけてみた。

録音的にいえば、マルチモノラルというのだろうか、全体的に立体空間を提示するというよりは、ある音は右にある音は左に振ってメインはセンター、というような音の出方だ。この場合はむしろメイン楽器の音色を楽しむようにしている。

しかし、彼のサックスはいつ聴いても温かい。彼の優しい息遣いがそのまま管を通って聴き手に伝わってくるようだ。デビッド・サンボーンのような、冬のシカゴの如き殺伐とした乾きを伴うサックスも時には好きだが、グローバーのサウンドには常にハートを感じるのである。

3曲目"In the Name of Love." CV導入以前には埋もれていたバックの細かい音を背景に、彼の語りかけるようなメロディーが心に染み入るようだ。

5曲目、お馴染みの"Just the Two of Us." 録音的には古さをぬぐえないが、ちょっとこもり気味のサウンドが曇天のアンダーな気分にマッチした。

拙宅のようなシステムでもこの手の盤もなかなか上手くかかることが発見できたのは収穫だった。ややもすると鋭角な方向にばかり追い込んではいないかと危惧していたのだが、案外まっとうな進化を続けているのかもしれない。

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