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2007年2月 5日 (月)

基礎知識の今と昔

書店でふと手にした「ステレオ」誌。ビギナーのためのオーディオベーシック講座なる特集があった。

パラパラと見てみたが、最近のベーシック講座もかなり凝った内容になったものだ。例えば電源の項目ではコンセントプラグのメッキ材質やブレーカーや屋内配線などについて、評論家の主観の範囲ではあるがかなり詳細な記述があった。

全体的なオーディオ技術のレベルは昔から確実にアップしているのだろう。その影響で基礎講座の書き方も随分変わったのだと思う。

License手元になぜか故長岡鉄男氏の著書「オーディオA級ライセンス」がある。めくってみると「アンプは重いほうが良い」「コンクリートブロック」「ドブ板」「鉛インゴット」などの懐かしいオーディオ・フレーズが見え隠れする。

こうした言葉にも当時は大切な要点が盛りこまれていた。重いほうが良いというのは質の高いパーツを沢山投じた証拠だったし、設置でのブロック類の使用はとりもなおさず堅牢な台に置いてみよということであった。

メッセージは昔の基礎講座の方が各段にシンプルだ。最近の講座からはメッセージ性を読み取れない。ステレオ誌について言えば、ビギナーはこんなものを読んだら混乱しかねないと思った。「なぜ」その使いこなしで音がそういうふうに変わるのか、私を含めて誰も説明できないからだ(^^;

今のオーディオファイルは「理論」とそれでは説明がつきにくい「使いこなし」の混沌の中にいる。機器の性能が良くなったことの代償かもしれない。今の機器は昔のように単純な理屈では片付けられないほど微妙な変化を再現する。

カネさえ惜しまなければあらゆる製品の選択肢を得ることが出来るという点ではいい世の中になった。反面、昔のように工夫する楽しみが減ったことも事実だ。オーディオ技術の多くは、素人工作で手におえるレベルをとっくの昔に越えてしまった。長岡派を含めて、最近は自作派も減った。

それでも私がケーブルを自作するのは、単なる「組み合わせごっこ」では終わりたくない抵抗精神からかもしれない。

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