惜しいなぁ、SACD
SACDの話が出たので、このフォーマットについて常日頃から思うところを少し・・・
一言でいえば、こんなに可能性を秘めたフォーマットが認知されない(されなかった)のは「勿体無い」というべきでしょう。フォーマトット戦争論で言えば、時代の趨勢は既にブルーレイオーディオへ邁進というところでしょうか?
しかしSACDも捨てたものではありません。
SACDはごく自然な音調です。ところが入門レベルの凡庸なシステムは味付けで音作りをしていますので、素材の味で勝負ができません。その結果、SACDの音はインパクトに欠けてCDより凡庸な音に感じることが多く、大衆向けの宣伝メリットが薄かったのだと思います。
でも、空気感や音の佇まいが一聴して違うのは1track 0:01から分かります。音の木目が細かすぎて鼓膜に染み入るあまり、逆に鼓膜にカチンと当たるCDの音に軍配を上げる方もきっと多いはずです。妙な音場の立体感もCDの方が優れている盤も多いです。
でも、SACDは聴き手が耳をそばだててみればあらゆる帯域で恐ろしいほどのローレベルのディテールを再生しています。それでいて全体としては奇をてらわない穏やかなバランスでしっとりと音楽を奏でてくれるのですから、これはもう「最高の普通」と言わざるを得ないでしょう。
SACDなら、優れたアナログとタメを張れると思うのですが・・・
幸いクラ好きなので、市場には良さそうなSACDが結構たくさんあります。今後も細々と買い続けていくことでしょう (^^;
もちろん、フォーマット論とは別に、そのディスクの録音の良し悪しも大きな問題です。これもCD同様に出来不出来が必然的に存在します。
このような幾多のフォーマットや個々のディスク、そしてそれを再生する自分の装置の組み合わせで奏でられる演奏は、そりゃ同じものは世界に二つとないのでしょうね。
GEQの調整ということでは、CDとは多少違ったアプローチが必要な感じです。CDでの補正はかなり落ち着いてきたものの、最終的な落としどころはまだまだ先のようです。
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コメント
私は、オールマンのフィルモア・ライブSACDの
冒頭、MCのバンド名紹介前の喧騒、というか
オーディエンス・ノイズの生々しさに感動
しました。
音楽が始まる前に感動ってw
投稿: koyama | 2008年11月 4日 (火) 22時16分
koyamaさん、ご無沙汰ですね。
SACDをお楽しみのようで何より。
私としては耳に痛くないけれども
スーッと伸びていく高域がSACDの
ウリのひとつかなと思っています。
accuphaseで聴くSACDも良さそうですね。
投稿: NAIT | 2008年11月 5日 (水) 00時14分
いえいえ、NAIT邸の機器価格の1/5で
チンマリと聴いておりますw
因みに、今のマイブームは岩崎宏美と
西田佐知子です(マジ
投稿: koyama | 2008年11月 6日 (木) 00時06分
ハハ、チンマリModel 12でねw
1/5はあり得ないですよ。
一次取得者ではありませんから (^^;
投稿: NAIT | 2008年11月 6日 (木) 12時22分
はじめまして。SACD大好きです。Rock、JAZZ、Classicと趣味が雑多なおかげでソフトの少ないはずのSACDなのに追い付きません…
SACDで聴くとこれまで普通だったのがめちゃめちゃ好きになってしまいます。それほど違います。
投稿: さいもん | 2008年11月 6日 (木) 21時27分
さいもんさん
コメントありがとうございます。
違いが明らかに分かるのは良い機器を
お持ちの証拠でしょうね。
環境がうるさい量販店の店頭では
アピールが少ないのは事実ですから。
自宅でじっくり聴いてみて
良さが分かるタイプかも・・・
投稿: NAIT | 2008年11月 6日 (木) 21時38分
はじめまして。私もSACDの大ファンです。クラシックを主に聴きます。クラシックはマルチに限ります。この良さが認知されないのは摩訶不思議です。
投稿: 通りすがり | 2008年12月 5日 (金) 18時32分
通りすがりさん
コメントありがとうございます。遅くなりすいません。
SACDマルチが楽しめるような環境って
羨ましいですわ・・
投稿: NAIT | 2008年12月 9日 (火) 10時04分